1998年9月15日(火)
クレイブン・コテイジ 10,222人
ワージントン・カップ 2回戦
フラム 1(0-0/1-1)1 サウサンプトン
得点:コールマン(53分)ビーティー(62分)
警告:ブレイスウェル、ヘイワード、モーガン、リプリー、ヒューズ
<フラム>
マイク・テイラー、ウェイン・コリンズ、ルーファス・ブレベット、
サイモン・モーガン、クリス・コールマン、キット・シモンズ、ピーター・ベアズリー、
ポール・ブレイスウェル、ダーク・レーマン、スティーブ・ヘイワード、
コーンウェル(73分デイビス) |
<サウサンプトン>
ポール・ジョーンズ、ジェイソン・ドッド、フランシス・ベナーリ、
カールトン・パーマー、ワーナー、ギブンス、マット・ル・ティシェ、
デイビッド・ハウェルズ(44分クラウス・ルンデクバン)、マーク・ヒューズ、
エギル・オステンスタッド(31分ジェイムス・ビーティー)、スチュアート・リプリー |
すでに3回戦の組み合わせも決まったイングランド・リーグカップ。
プレミア勢の登場は2回戦からだったが、フラムのホーム「The
Cottage」では、2人のベテランが観衆を熱狂させた。
9月15日、フラム−サウサンプトン。
ケビン・キーガン監督が率いるフルハムには、今年からニューカッスル時代の盟友が加わった。ピーター・ベアズリー。長くリバプールやニューカッスル、そしてイングランド代表の攻撃を担ってきたテクニシャンが、今のケビン・キッズの中心だ。
一方、アウェーのサウサンプトンにはマーク・ヒューズ。こちらもマンチェスター・Uやバルセロナ等で数々の栄光を手にしてきた現役のウェールズ代表FWである。
さすがにディビジョン2のフラムとプレミアのサウサンプトンでは個人能力に差が見られたが、満員の観衆に後押しされたフラムが、ベアズリーのパスから度々鋭いカウンターを浴びせる。
押し気味のサウサンプトンの中で、やはり光っていたのはM・ヒューズ。
巧みな身体の使い方で完璧に近いポストプレーをこなし、チャンスを演出する。
反転が早く、すぐに前を向かれてしまうため、フラムDFは2人がかりでマークをしていた。
前半30分、混戦の中から1発でDFラインを切り裂くスルー。ベアズリーの妙技が観客の目を釘付けにする。フルハムの攻撃はツートップにロングボールを狙う典型的なカウンタースタイルだが、精度に難があり、うまくつながらない。
しかも、CFのトラップが下手なため、次への展開が続かない状態。
後半に入って7分。CKからのこぼれ球をベアズリーがダイレクトボレー。
GKの手をかすめ、惜しくも枠の外へ。それでも、遠目から浮球を枠に飛ばす技術はさすが。
そして10分、フルハムがFKのチャンスからオーバーラップしたDFコールマンのヘディングで先制する。耐えた中で挙げたホームチームのゴールに熱狂するコテイジ。テラスではうねる波のようなサポーター動きが起こっていた。
その5分後、この日最大の見せ場がやって来る。自陣センターサークル手前でボールを持ったベアズリーがDF一人をかわし、左サイドから上がったCFにドンピシャのスルーパス!ここでサウサンプトンDF3人が一瞬にして置き去りにされる。
しかし、この神業のようなスルーは、絶品のボールをもらったはずのCFがGKにぶち当てフイにされる。感嘆のため息と落胆のため息が瞬時にやってきたものの、観衆は総立ちでベアズリーの妙技に大きな拍手を贈った。
20分のサウサンプトン。途中交代のFWビーティーがリプリーの右からのクロスを太ももでトラップ。そのまま落とさずに、右足できれいに流し込んで同点とする。
ジャンプして喜びを現わすイングランドU21代表のストライカーに駆け寄る黄色いユニフォーム。この右サイドへ展開した場面もM・ヒューズのポストプレーからだった。
しかし、43分。度重なるバックチャージに報復行為をしたM・ヒューズはイエローカードをもらう。さすがに堪忍袋の緒が切れたようだ。
試合はそのままドローで終わったが、2人のベテランがこの試合で最高のスパイスとなっていたことに疑いの余地はない。Old
Bloodには、まだまだ熱い血がたぎっていることを再確認させられた試合であった。
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