1998年9月17日(木)
スタンフォード・ブリッジ 17,714人
カップ・ウイナーズ・カップ
チェルシー 1(1-0/0-0)0
ヘルシンボリ
得点:ルバフ(43分)
警告:チェルシー:ワイズ、ラウドルップ
ヘルシンボリ:ニルション、エドマン
| <チェルシー
出場メンバー(カッコ内は交代選手)> |
| GK: |
ドミトリー・ハーリン |
| DF: |
グレム・ル・ソー、フランク・ルバフ、マルセル・デサイー、
アルベルト・フェレール |
| MF: |
ブライアン・ラウドルップ、セレスティン・ババヤロ(63分グスタボ・ポジェ)、デニス・ワイズ、ロベルト・ディ・マッテオ |
| FW: |
トーレ・アンドレ・フロ(55分ピエルイジ・カジラギ)、
ジャンルカ・ビアリ(84分マーク・ニコルズ) |
| SUB: |
ケビン・ヒッチコック、エディ・ニュートン、ジョディ・モリス、
ベルナルド・ランボウデ |
今季も豊富な資金力をバックにB・ラウドルップ、デサイーらのスター選手をかき集めたチェルシー。しかし、有名な選手を集めたからといって、すぐに勝利に直結しないのはサッカー界の常。
レアル・マドリッドを破って欧州スーパーカップを獲得したまでは良かったが、プレミアリーグ開幕から4試合目でやっと初勝利という状況にサポーターの鬱憤もたまり気味。マッチ・デイ・プログラムにはファンのタメ息の言葉が並べられていた。
欧州カップ・ウイナーズ・カップ1回戦(対ヘルシンボリ/スウェーデン)。
ディフェンディング・チャンピオンとして登場した最初の試合でも、状況は変わっていなかった。
今季初めてT・A・フロを先発に起用。ビアリとの2トップで挑む。さすがに全体的なレベルは高く、技術的なミスはほとんど見られない。
とはいえ、そのT・A・フロ。高さは光るものの、周りの選手に比べて足元の技術が一段落ちる。CBのような力任せのポストプレーは、流れを断ち切ってしまっていた。
一方のビアリは、ババヤロからのクロスにうまく合わせる場面もあったが、空回りする場面も多い。
それでも圧倒的にボールを支配し、敵陣内で試合を進めるチェルシー。
だが、4-5-1という完全なるアウェー用シフトを敷くヘルシンボリDFをなかなか崩せない。
それでも44分。ゴール前左45度のところで得たFKをDFルバフが低い弾道で直接叩き込んで、1-0で折り返すことに成功する。
後半10分過ぎ、T・A・フロに替えてカジラギを投入するが、膠着状態は一向に変わらず。
チェルシーの中心はD・ワイズ。ル・ソーの高い位置取りを巧く使い、ゲームをコントロール。ババヤロは運動量が多く、色んな場面に顔を出すことでキーマンとなっていたのだが、何故かポジェと途中交代。
B・ラウドルップは簡単なパスミスが少し目に付いたものの、時折見せるドリブルは健在。周囲との呼吸が合ってくれば、彼のスピードも更に生きて来ることだろう。ただ、CBの2人は連携ミスの場面も幾度かあり、自らピンチを招いていた。
後半は立て続けに双方が交代選手を送り込むものの、ダレた感じが漂い、スタンフォード・ブリッジはブーイングに包まれる。
これだけの選手が揃うと、期待も大きいだけに、ちぐはぐなプレーを見せられると欲求不満も高まるのだろう。
試合は結局1-0で終わるが、今後のチームに不安を抱かせる内容に変わりはなかった。
この試合、現サウサンプトンのマーク・ヒューズがTV解説のために訪れていたのだが、彼が紹介されると、皆が一斉に立ち上がり「スパーキー!スパーキー!」の大コール。「カジラギはいらない。戻って来てくれ!」との声もあちこちから聞こえていた。
外国人選手ばかりをかき集め、弱くなったのではファンも許さない。
コスモポリタンとなったチェルシーは一枚岩のチームとなれるのだろうか?
現在のチーム状況を見ると、ビアリ監督に残された時間は余りないようにも思えた。
|