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| 2004/05/25掲載 |
| 【Lリーグ開幕へ向けて】 |
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昨日、今季のLリーグの日程が発表になったとTVで報じられていた。しかし、実際には先月すでにJFAのHPで日程は明らかにされており、今季より1、2部制度が導入されることも周知のことであった。
それなのに、何故、今頃になって記者発表が行われたのか?
答えは簡単。先月、アテネ五輪本大会への出場権を獲った女子代表が3万を越える観衆を集め、巨人戦を上回る視聴率を挙げたことが日本女子サッカー界への大きな後押しとなったからである。
7連敗中だった強敵北朝鮮を倒し、2大会ぶりの五輪切符を手にした女子代表への注目は、飛躍的に上昇。専門誌だけではなく、一般の週刊誌などでも選手が取り上げられ、電車の中吊り広告でも女子代表に関する見出しを見つけることが出来るようになった。
これを機に、JFAがメディアを通じてLリーグの認知度を高めようとするのは当然であろうし、女子サッカーの普及を図る思惑がはっきりと示されたことは、非常に良い流れであろう。
Jリーグの観客は、4割以上が女性。非常に多くの女性サポーターに支えられて日本のプロサッカーが成り立っていることは言うまでもないが、競技人口となると極端に減ってしまう。特に中学生年代での空白期間は著しく、小学校でサッカーを経験した者でも以後の受け皿を見つけることができずにプレーを断念するケースが少なくない。
競技者としての視点を持つ女子サポーターが増えれば、男女を問わず日本サッカー界にとって有益となることは間違いないだけに、競技人口の増加を目指す意味でも、Lリーグの存在は重要となって来る。
とはいえ、Lリーグの現況は厳しいもの。企業がサポートするTASAKIペルーレのようなチームにおいても社業との両立が求められ、その他のクラブではアルバイトを掛け持ちして食いつないでいる選手も珍しい訳ではない。
そんな中、TVニュースでもLリーグの記者発表が流れるようになったことは、非常に画期的な出来事だと断言できよう。これまでは、一般のファンがいつ開幕したのかも知らず、どこで試合が行なわれているかも知らないことさえ多かった。それをメディアが取り上げてくれることで認知度が高まり、Lリーグを気にかける人が増えてくれば、女子サッカーの裾野は大きく広がって行くだろう。
開幕は1部、2部ともに6月13日。五輪期間などの中休みを入れて、10月末日の最終節まで熱いが繰り広げられる。昨季まで東西に分かれていたリーグは、今季より2層構造となり、1部8チーム、2部6チームで構成され、2部は参加チーム数が少ないために3回戦制となっている。
また、1部の最下位と2部の優勝チームは自動的に入れ替えとなる。
1部の優勝候補は、何と言っても昨季2冠を達成したTASAKIペルーレ。
大谷、山本、川上、磯崎など多くの代表選手を抱え、層の厚さは随一。
展開の幅を自在に変えながら高い技術でゲームを支配し、セットプレーやカウンターにおける切れ味にも鋭いものがある。
昨季も格下チームからは頻繁に大量点を奪っており、その爆発力は、一歩抜きん出ている。
これに対抗するのが、昨季のリーグでは2位。全日本選手権でもPK戦の末、準優勝に終わった日テレベレーザ。
米国プロリーグ(WUSA)の休止により、アトランタビートから澤が復帰し、大幅な戦力アップが実現したものの、その澤は怪我のため7月までピッチに立てない公算が強い。格の違うエースが不在の中、序盤で取りこぼすようではリーグの興味が損なわれてしまうだろう。
小林や酒井、荒川、小野寺と縦のラインに代表選手を揃え、近賀、永里のような新しいタレントも育っている。打倒TASAKIを果たすべくモチベーションも高いはず。伝統的にハイレベルな技術を持つ選手を揃えるだけに、若い選手たちが自信を付けていけば、再び黄金時代を築くことも可能であろう。
TASAKI、日テレに続くのは、代表のボランチ宮本を擁する伊賀くの一。
守備の安定度には高いものがあるが、どうしても得点力がネックとなるため、優勝を争うには力が足りないと言わざるを得ない。
そして、さいたまや高槻がAクラスを狙うチームとなろうが、上位3強を脅かすのは難しいかもしれない。2部では、W杯の代表2人が所属する岡山湯の郷ベルが、1部への最短距離にいるだろう。
だが、中学、高校のバレーボール部が使っている得点板や黒板を登録外の選手たちが自ら管理し、会場内の様々な設営も自主運営となっているのがLリーグの現状。ポスターを貼るセロハンテープや文房具、メジャーさえも会場によっては自分たちが持って行くことになっている。
北朝鮮との試合に感動を覚え、女子サッカーに対する見方を変えた人も多いはず。代表ブランドばかりがもてはやされるのは、男子も同じであるが、基盤の脆弱な女子サッカーを支えるために、一人でも多くの人がLリーグに足を運んで欲しい。
人が集まるところにはメディアも集まり、メディアが取り挙げることで更に多くの人へ情報が伝わって行く。折角付きかけた女子サッカーの火。これを消さないためにも、今季のLリーグは、選手にとってもファンにとっても正念場となる。
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著者:らいてぃー
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