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2000/04/30掲載
イングランド長者番付
 
4月18日付の英紙インデペンデントにサッカー選手の平均所得調査が掲載されていた。20歳以上のプレミアリーグの選手で、年40万9,000ポンド(約7,000万円)、週給換算だと8,000ポンド(約136万円)で、そのうち9%の100人ほどは、年100万ポンド以上となっている。

これは全てクラブから支払われる額で、選手個人につくスポンサー料やCM出演料などは一切含まれない。 年齢別では、27、8歳の選手がピークにあり、50万ポンド以上を稼ぐ選手がほとんどを占める。 一方、トレイニー契約も多い10代の選手は、2万〜4万5000ポンド程度だという。 この数字だけを見てみると、マードックがTVマネーを持ち込んでからのイングランドサッカー界が、好況にあるのもよく分かる。

また、今年初めには、英誌「OK!」が英国の有名人所得ランキングを掲載していたが、サッカー選手での1位は、やはりデイビッド・ベッカム。 クラブからの収入だけならチームメイトのロイ・キーンの方が上だが、CFでお馴染みのアディダスや整髪料などからのスポンサー収入が高く、本業の倍以上を稼ぎ出す。そして合計額は、ざっと年550万ポンド。

ちなみに、妻であるビクトリアの所属するスパイス・ガールズは、1200万ポンド。 4人のグループなので、単純に割り算しても一人当たり300万ポンドとなるが、昨年のスパイス・ガールズは、新譜のリリースやコンサート等の活動はしておらず、その分驚くべき数字と言っても良いだろう。20代前半の夫婦ながら年収850万ポンドとなる彼らは、やはり大衆紙にとっては格好の標的となって然るべきか?

次に来るのが、アラン・シアラーの450万ポンド。 クラブからの週給では、ベッカムの2万5000に対し、3万8000ポンドと遥かに上を行くが、マクドナルドやブラウンといったスポンサーからの収入が低いために1位とはならなかった。

3位に入ったのが、若干20歳のマイケル・オーウェンで、400万ポンド。アンブロ、ウォーカーズといったところからのスポンサー収入もあるが、選手としてのピークがまだずっと先にあると言われる彼の価値は、今後も右肩上がりにカーブを描いていく。
現在は、リバプール側が放出は有り得ないと公言しているが、いつイタリアやスペインのクラブが法外な金額で獲得に乗り出してもおかしくない。 その時の移籍金は、50億円とも70億円とも言われており、その若さからも潜在的には世界でも最も価値あるプレーヤーと言って間違いないだろう。

そして、同じく400万ポンドを稼ぐのがもう一人。 オーウェンと同じリバプールから今季レアル・マドリッドへと活躍の場を移したスティーブ・マクマナマン。世界有数のビッグクラブの懐は、多額の借金を抱えていようと太っ腹のようで、週給6万5000ポンドはロナウドに次いで世界2位。 純粋にサッカーだけで得る収入では、英国人のトップとなっている。

また、他の業界を見渡してみると、1位の大御所ローリング・ストーンズ(3000万ポンド)や映画エントラップメントやLUXのCFでもお馴染みのハリウッド女優キャサリン・ゼタ・ジョーンズは850万ポンドとケタ外れ。

ベッカムやシアラーと同じくらいの500万ポンドを稼ぐのが、先ごろ来日していたOASISやジャミロクワイ。Mr.ビーンでお馴染みのローワン・アトキンソンやジェネシスが400万ポンドクラス。アーセナル・サポーターとしてのエッセイ「FEVER PITCH(邦題「ぼくのプレミアライフ/新潮社」)」を書いたベストセラー作家ニック・ホーンビーが350万ポンドとなっている。

ちなみに、引退後のサッカー選手で最も稼いでいるのが、BBC/マッチ・オブ・ザ・デイのコメンテイターを務めるガリー・リネカーで85万ポンド。 今もウォーカーズのスナック菓子にはオーウェンと並んでキャラクターが使われている。(「チーズ&オニオン」が「チーズ&オーウェン」、「ソルト&ビネガー」が「ソルト&リネカー」ともじってある。)

こうして見ると、英国経済の好調さがそのまま現れている面もあろうが、サッカーが多くのところで多くの金を生み出す仕組みは日本では確立されていない。少ない投資で小さな利益しか生み出さないプロリーグが、国内空洞化の最中にあることを今年の観客動員が示している。
単純比較はできないが、Jリーグが再び億単位の金が飛びかうような好況を取り戻すことができるのか、心配である。

(4月末現在/1ポンド=約170円)

著者:らいてぃー 

 
 
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