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| 2003/08/25 |
| 【日本−ナイジェリア戦雑感】 |
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スタンドの雰囲気が随分と変わった気がした。客席から沸き上がる声が随分と甲高くなって、まるでJリーグ開幕当初を彷彿させるような騒ぎっぷりだった。単なる親善試合でのゴールに隣と抱き合って喜び、タイムアップの瞬間には、感極まる程に力強くガッツポーズをして両手を突き上げる人たち。
帰りがけには幾度となく試合結果を聞かれ、更に違和感が大きくなった。「やった!」「すごい!」そんな言葉が返って来ると、即座にそうではないと否定したくなるような気持ちがした。
確かに3つのゴールはいずれも素晴らしいものだった。豪快な高原の先制弾は、実に気落ちのよいものであったし、2点目のヘッドは出し手と受け手の意志がぴったりとシンクロした芸術品。欲しいスペースを空けてうまくフリーとなった高原に、ピンポイントで合わせた中村のクロス。双方の意志が通じ合った完璧なゴールは高く評価されて然るべきものであった。
遠藤の3点目にしても、深い位置からの飛び出しに反応したパッサーと落ち着いてネットを揺らしたスコアラーの2人が、息を合わせた結果の産物。
だが、ゴールシーンの価値に対して、試合としての価値は一体どれだけあったと言うのだろうか。2軍以下と言ってよいメンバーのナイジェリアに個々の力だけで危険な場面を作られ、戦術もないチームに居面での優位さを十分に保つことさえできなかった。
海外組の招集を楽しみにしていた人は多いことだろう。とはいえ、すでにシーズン初ゴールを記録している高原以外は、それ程高いパフォーマンスを見せた訳ではなかった。
わずか数日前のプレミアリーグ開幕戦でゴールを挙げた稲本も、遠藤に自らのオハコを奪われるプレーをされては、存在感が薄くなるというもの。低い弾道で放たれる得意のロングフィードも、ほとんど見ることはなく、長い移動をした上でのコンディション維持の難しさを感じさせた。
来年頭から開始されることになったW杯予選は、国際Aマッチデーを利用しての方式が取られるため、こうした状況下で試合を行なうパターンも多くなる。ジーコ監督もそれを想定してチームを構成しているのだろうが、今回のナイジェリアのような相手には、国内でプレーする選手にもっと多くのチャンスを与えてもよかったのではないだろうか。
欧州でプレーする選手たちには、総じて既に多くの国際経験が備わっている。様々な国籍の選手に混じり、異国の地で日本とは違う環境に身を置いた中でプレーする難しさも十分に知り尽くしている。だからこそ、日本の選手層を厚くするためにも経験の少ない選手がもっと出るべきではなかったのかと思ってしまう。
長期に渡りW杯予選では、その間に大幅にチーム構成が変わることも世界中で見受けられること。Jリーグが10年以上の歴史を積み重ね、若手の育成に置いても数々の成果が出ている中、常に海外組のパフォーマンスに頼る必要はないのではないか・・・。

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著者:らいてぃー
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