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週刊サッカーダイジェスト95年2月8日  第251号 掲載
勝利への意欲を。
 
「お前ら全員クピだ!」ゴールラインに並んだ選手たちに叫んだ。
今年の天皇杯は波乱が多かったと言われているが、セレッソの活躍をみると、同時に
Jリーグに昇格するレイソルが予選で完敗してしまった、あの情けなく呆れ果てて言葉も出なかった試含を思い出してしまう。

レイソルはすでに、セレッソのサポーターにとって眼中にないチームになっているのではないだろうか。国士舘大学との試合は本当にひどいものだった。2日後にJリーグ昇格を控えたチームが大学生を相手にファウルで止め、空中戦でも負けてしまう。

主カ選手の欠場など、情けない言い訳に過ぎない。目の前で行なわれた試合で、勝つ!』という意欲が感じられたのは国士舘大学の方だった。相手の急所を狙っていたのは伊藤卓であり、スピードを感じさせたのは大柴、深川であり、制空権を握っていたのは佐際尽だった。

Jリーグを経験している柱谷幸、梶野にしてもパスミス、ファウルを連発し、まるで役に立っていなかった。
2点差を追いついたのも、PKを取ってもらえたからに過ぎない。明らかに90分で完敗していてもおかしくない内容だった。
  冒頭の試含終了後に私が叫んだ言葉が、菓スポーツ紙に見出しとなって出ていたのには心苦しさも感じるが、敗戦の重大さを強く感じて欲しいと思ったのは私だけではないはずだ。その証拠に、試含終了後には、選手に一言いっておかなけれぱ気がすまないと多数のサポーターが残り、怒りをぷつけていた。

試合直前に発売された天皇杯のチケットも、組合わせをみて1回戦だけでなく2回戦でのアントラーズとの対戦を楽しみにして早々と購入していたサポーターが大多数であった。

当然のようにレイソルのパスに向かって「払い戻せ!」と叫んでいるサポーターもたくさんいた。
何よりも
Jリーグ昇格を目前にして水を差されたどころか、昇格の喜びをフイにされたようなレイソルの戦いぷりには、皆情けなさでいっぱいだった。昇格決定の日、カレッカは笑顔を浮かベず、サポーターの盛り上がりもJFL最終節のときよりはるかに劣っていた。

今季はいまの戦カでは戦えないということで、20人近くが解雇されるようだが、去年の戦いぷりを振り返ると、主カ外国人選手がいないと何もできなかった選手たちがミューレル、シーラスといった新たな外国人選手のために、さらに依存心が強くはならないかと心配になる。

レイソルの選手たちに言いたい。2年もの間、浪人生活を送っていたのは選手だけではない。サポーターも同じ気持ちだったのだ。セレッソ、プルックス戦での大声援は、他のどこのサポーターにもヒケをとらない素晴らしいものだった。だからこそ、選手にも素晴らしいプレーをみせて欲しいのだ。

咋季のプレーを見る限り、日本人選手でJリーグでも通用すると言えるのは下平、沢田ぐらいであろう。アントラーズの入井、大場、千葉。中央大の渡辺毅、日大の有馬といった新戦力に頼るのでは、これまで苦労してきた意味はない。重く苦しかったプレッシャーをパネにして大きく成長する選手が出てきてこそ浪人した意義がある。

レイソルほどJリーグの価値を知り、Jの喜ぴを知っているチームは他にはないはずだ。
だからこそ、その思いを今季に結果としてみせて欲しい。『精神的に最も強いチームはレイソルだ。』と言われるような戦いを見せて欲しいのだ。頑張れ、柏レイソル。


著者:らいてぃー 

 
 
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